ワインとコルクスクリュー

なぜワインのボトルにはコルク栓なのでしょう。 一体いつ頃からコルクが使われてるの? コルク栓を抜くのって昔はどうやってたんだろうといったさまざまなご質問にお答えします。
コルクスクリュー以外のアンティークで、ワイン関連小物にどんなものがあるかもここで紹介しましょう。 グラス、デカンターのほかラベルっていうのもあるんです。 集め出したらキリがない、と判っていながらあれこれ集めるコレクターが世界にはたくさんいるんですヨ

1. ワインの歴史とコルクとの出会い

コルクっていうのはいったいいつ頃からワインのボトルに使われてるんですかね−とある識者に聞いたら、コルクスクリューの発明されるちょっと以前だよとジョークで返されましたが、これ実は間違いです。 ローマ時代にはアンフォーラ(両側にとってのついた素焼きのつぼのこと)にワインを入れることもあったようですが、そのつぼの口のところには栓として詰めものがされていたようで、コルクのようなものが使用されていた形跡もあるということです。 ただし現在のように細い口ではなく、またピッタリともしていなかったので、コルクスクリューは必要無かったようです。 そんなに昔からワインがあったの?っていう人は、紀元前2000年にはエジプトやメソポタミア諸都市で、産地別のワインの評価がされていたらしいなんて話しを聞いたらびっくりするでしょうね。
それほど歴史が古いワインが、はじめてコルクと出会ったローマ時代のあとは樽詰めが主流となり、樽のまま売買されて飲む直前にカラフェに移されるというのが一般的になってそれが近代まで続きました。 樽詰めのワインをビンに詰め直して売買するようになったのは、ワインの産地ではないオランダやイギリスがワインを大量に消費するようになってからで、コルク栓がきつくされるようになったのも17世紀のこうした国においてだと言われています。
初期のコルクスクリューの多くが、ワイン産地のフランスやイタリアではなく、むしろオランダやイギリスで作られたのにもこうした理由があるんです。
したがってアンティーク・コルクスクリューというと17世紀に始まるのですが、この頃のもので現存しているのは少なく、手に入れようとしても最もらしく見えるニセ物をつかまされるのがオチです。 ふつうオークションなどでも取り引きされる主流は18世紀後半から20世紀初頭までのものです。


イタリアのトスカナ地方のワイン農園
2. コルクについて

ポルトガルを中心にした地中海地方に原生するコルク樫の木の内皮がコルクなのですが、16世紀後半頃にポルトガルやスペインの巡礼者たちが移動の際に壷やビンにコルクの栓をして運んだのが近代における栓としての使用の始まりだと言われています。 この時期はむかしの水筒の栓のように外に出っ張ったところを出した使い方だったのですが、弾力性・耐水性・性質の安定性にすぐれた特性がビンに詰めた飲料の長期保存に適するということでワインボトルに使われるようになったということです。
もっとも最初はアップルサイダーなど発泡性の飲み物を入れることのほうが多かったようで、現在のシャンペンのように細い針金で縛ってあったようです。
ワイン・ボトルにコルク栓をするようになった頃、同時に香水のビンや薬ビンにもコルク栓を使うようになり、そのためのやや小ぶりなコルクスクリューも数多く作られました。 高貴なレディーたちのための小道具でしたから素材も高価でデザインの繊細なものが多いため、これらをコレクションに加えるコレクターも少なくありません。
3. ワイン・アンティーク

コルクスクリューのほかにもワイン関連の人気アンティーク・アイテムは以下の通りいろいろあります。 ワインが好きという人は一つの種類にのめり込むよりは一通りそろえたいと思うかもしれません。 これらのアイテムについては今後情報を追加してくわしくご紹介します。
・ グラス

・ デカンター

・ ワイン・ラベル

・ ワインテスター


などなど