先週はイギリスの代表的なヘンシェルを模倣したフランス製品をご紹介しましたが、今週もそれと共通点のあるアイテムです。
フォールディングボウはポケットタイプの中では古典に属するもので、機能性・携帯性とも大変優れてると思うのですが、なぜかこれも英国でしか作られていません。 先週ご紹介したヘンシェルのほうは、英国で特許がとられていたことから他国が追随しにくかったのはわかるのですが、フォールディングボウは特許でカバーされていないのでちょっと不思議な気がします。
そう思って探していたら、ありました、というのが今週のアイテムです。 アメリカ製で、英国のオリジナルなフォールディングボウよりも加工しやすい針金状のフレームを使っています。 やや装飾的な形をしてはいますが、機械でプレスしたという感じの加工で、いかにもアメリカらしい量産可能なデザインという気がします。 したがって、英国製のものにくらべて重厚な味わいはありませんが、そこがアメリカらしいところでしょう。
ワームの部分が、写真の状態から180度回転して外側にでてきて普通のストレートプルになるというメカニズムはフォールディングボウという名前の由来でもあり、オリジナルのものと同じです。 ただしボウの形状はたんなる装飾でなく、ボウに指(2本指ですかね)を突っ込んだ際にちょうど引っかかりやすくなっているというあたりが工夫です。
量産可能とは言いましたが、これがホントに量産されたのかどうかは??です。 英国ではもとより、ニューヨークあたりのアンティークマーケットにもそうは出回っていないので、それほど普及はしなかったのでしょう。 19世紀の終わりから20世紀の初めにかけてのアメリカでは、英国・ドイツで開発されたメカニカルなフレームタイプをコピーする動きとか、お酒の販売にサービスにつけられるほどの安価なストレートプルを自動機械で作る傾向とかのほうが強かったようです。
それほど古くもなく、シンプルなメカニズムのものなので 50ポンド程度で入手可能だと思います。
(1ポンド=約190円) |