Corkscrew of the Week


最近英国に行って見つけた動物シリーズを一つお見せしましょう。  英国でも大変ポピュラーな動物ですが、コルクスクリューとしては珍しいものです。

Corkscrew of the Week #088 ( Aug 25 2002)
英国製 19世紀後半


コルクスクリューと動物といえば、まずはおサカナです。 Drink like a fish という表現にも見られるように、飲み物との連想がある上に、ワインとともに食卓を賑わせる食べ物としても連想がありますからね。  サカナを除くと次は圧倒的に犬ですが、これは英国をはじめとするヨーロッパ人の犬好きが反映していて、順当なところでしょう。   ほかには、猫、キツネ、カモなどをハンドルのデザインに使ったものも少なくないようです。 

これまでに、犬、猫、サルなどはご紹介しましたが、今週は象です。  象といえば、アフリカまたはインドの動物なのですが、実はこの象、ヨーロッパでは以外に親しみを持たれている動物なのです。 

アフリカの諸国もヨーロッパの植民地だった時代が長く、またインドも英国領でしたよね。 ヨーロッパ諸国がある地域に植民地を持つ場合、かならず手にできる利権が絡んでいたということは容易に想像できるでしょう。 何の資源も得られないところを苦労して植民地にするはずがありませんからね。 資源といっても鉄鉱石など鉱物資源だけでなく、コショウとかの香辛料をはじめ、象牙などの装飾品材料も当然に対象になったわけです。  象牙の採取を目的としてヨーロッパ人による象狩りが植民地各地でおこなわれ、大量の象牙が輸入されました。  ヨーロッパ人のハンターが倒された象の上に足を乗せて撮ってっる写真がテレビなどでよく紹介されますよね。  

また、象はそのユニークな外観の巨体から、先進国の人々に珍しがられ、早くから動物園やサーカスの人気者でありました。  特にインド象は草食動物特有のおとなしい性格で調教も容易だったことから、ハンターの獲物としてよりも人々に愛される方がよく似合い動物であることが認知されたためでしょう。 

そんなことから、人気者の象のフィギュアが数は少ないながらもコルクスクリューのハンドルとしても登場することになります。  普通は静止した親象のデザインですが、今週ご紹介するのは大変めずらしい、小象がじゃれているところであります。  斜め上を向けた鼻にワームをとりつけ、背中の丸みと前足の部分でワームに直角な部分を作って、コルク栓を抜く際に力が入りやすくしているデザインはナカナカのものです。   動物の下に平らな部分をつくって、そこにワームをつけたデザインではこういう苦労はしないんですが、それでは面白みがありませんよね。  


お値段はフィギュア物ですから 30-50ポンドといったところなんですが、こういうデザインになるとどこにでもあるというわけではないので、探すとなると大変です。

(1ポンド=約190円)


バックナンバー これまでの「今週のコルクスクリュー」が
こちらで見られます。