Corkscrew of the Week


どうもこれまでフランス製のフレームタイプをあまりご紹介してなかったということがわかり、しばらくフランスもので行ってみようかと思います。

Corkscrew of the Week #084 ( July 14 2002)
フランス製 19世紀後半


フランス製のフレームタイプとしては何といってもペリーユ社のものが代表的で、 Week 6 でもご紹介しました。  それ以降は、英国やドイツがメカニズムに重点を置いたフレーム物を中心に造ったのに対し、フランス製ではデザインのしゃれたスレートプルものにその特徴があると思うので、そういった傾向でご紹介してきました。  でも、ここでフランス製のそのほかのフレームタイプにスポットを当てて見ましょう。

写真のものは比較的シンプルな構造のフレームタイプです。  一重のネジだけなので、ワームをコルクに差し込むときにはハンドルをねじ込むだけではだめで、フレームのところも一緒にコルクスクリュー全体を持ってねじ込まねばなりません。  コルクを引き上げる時には、ハンドルを時計回りと反対にまわせば、フレームの真ん中あたりに見えているスライド盤にガイドされてシャフト全体がスムースに上に上がって行きます。   メカニズムはシンプルですが、その分取り扱いはきわめてやさしく、動きも大変スムースなところが特徴と言えるでしょう。

スライド盤の上面に "L'Excelsior" という商品名とフランスはパリで作られたという表示がされています。  フレームの材質はブラスのようですが、クロムめっきがされています。 19世紀半ばあたりの英国製やイタリア製のアイテムがブラスの素材そのままであったのに比べると、フランス人はシルバーカラーを好んだもののように思われます。 (そういえば、ペリーユ社の各種製品もほとんどクロムめっきされてますね)

19世紀も後半になってから作られたものにしては、メカニズムに工夫がないという感じもしますが、このアイテムの特徴は何といってもハンドルにあります。  白い色の動物の骨(象牙ではないようです)をたくみにカーブして、ハンドルの両端にあるクロム製の部分と一体化させているデザインはさすがフランスです。 硬い材質でやわらかさを演出し、金属だけで作ったときの冷たさをなくしているところはさすがです。 

なかなか普通のところでは売ってませんが、オークションではよく出てくるアイテムです。 オークションでは通常100ポンドクラスのものは、5-6点まとめて1ロットにすることが多いようですが、本アイテムあたりが単品ロットで出る最低ラインのところでしょうか。  300ポンド程度のお値段が想定されます。 

(1ポンド=約190円)


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