ヘンシェルについてはストレートプルタイプのところでも説明をしてますし、このシリーズの第一回目である Week1 でご紹介しましたね。 先週も微妙に趣の違うタイプをご紹介しましたが、もう一つ変わったのをお見せしましょう。
これまでお見せしたように、普通のヘンシェルはシャフトに装飾的なデザインがあるのですが、写真のアイテムはもっとすっきりしたデザインです。 ハンドルからヘンシェル特有のワームの上部に付いたボタンまでを円錐形にしたものです。 だから何かが優れているかというとまったくそんなことはないんですが、普通のヘンシェルのデザインに飽きた人が作ったんでしょうね。
モダンな感じもするデザインですが、ハンドルやブラシの感じからすると、19世紀の前半ではないにしても、後半のものとも思えないので、「19世紀半ば」というのが順当なところだと思います。
ワームがやけに長いのも19世紀のヨーロッパのコルクスクリューの特徴ですね。
それにしても随分すっきりしてモダンなデザインだと思いませんか。 現代ヨーロッパのデザインというのは19世紀半ばまでにアイデアが出し尽くされて、その繰り返しが行われているだけではないかと思うことがあるのですが、これなんかイイ例です。 現に19世紀においては、質素な感じのジョージアンのデザインのあと装飾的なヴィクトリアンになり、そのあとにジョージアンの再来のようなリージェンシーのデザインが行われているんですから・・・ 「歴史は繰り返す」ですね。
このアイテムでは、クラシックなハンドルとモダンな感じのシャフトのアンバランスが面白さをかもし出しているような気がします。
ヘンシェルタイプとしては相当ユニークなデザインで、200ポンド以上の値段が付いてましたが、このブラシは後から新しいものを付けたんじゃないかとか(どうもそうだったようです)いろいろ理由をつけて値切った結果)ある程度のディスカウントを獲得しました。
(1ポンド=約190円) |