Corkscrew of the Week


前回フランスのフレーム式のものをご紹介したので、今週もフランス製で続けてみましょう。 コンセルチーナとも呼ばれるレバー式メカニズムのもので、 実はこれ私がコレクションを始めたきっかけの品でもあるのです。 フランスのブルゴーニュ地方の片田舎の旅篭(はたご)に泊まった時、趣味人そうなオーナーでソムリエのオジサンが、このコルクスクリューでワインを開けてくれたのですが、その瞬間、「いいなーっ、欲しい!」 と思ったのを機にハマッテしまったのであります。
Corkscrew of the Week #007 (Nov. 19 2000)
20世紀 初め頃の ” Perfect ”

フランスのコルクスクリューで特徴的なデザインの一つです。 英国製や、ドイツ製にもこの手のメカニズムの物がありますが、デザインの洗練度ではフランス製にかないません。 フランスは比較的シンプルなメカニズムでしゃれたデザインのものを作ることにかけては群を抜いていたということでしょうか。
力を入れる方向が上向きなのでダブルレバーとは正反対なのですが、広くなった先のところに力を入れることを考えると、ダブルレバーと同じ原理を使って、少ない力で抜けるようになっているものであることがお判りいただけると思います。

フランス製を中心に、少しずつ特徴と工夫の跡がある異なったデザインがありますが、写真のものは ”Perfect” という商品名のコンセルチーナの代表作です。 抜くのに力が要らないし失敗の少ない実用的なスグレモノです。 最近のデザインとしてはオサカナの骨の部分がコンセルチーナになってるやつがよく売ってますよね。
これの優れてるところは、アンティークのコルクスクリューとしては極めて珍しいのですが、片手でコルクが楽に抜けるところです。 前段でお話したフランス人の旅篭のオヤジも、ワインボトルを小脇に抱えてスポンとやったもんだから、すっかりウケてしまったのであります。

20世紀に入ってからもずっと作られていたので、あまり希少性がないためお買い得な値段になっています。 比較的古くて状態のいいものでもせいぜい 60-70ポンドで買えます。 アンティークコルクスクリューの定番でもありますので、ぜひコレクションに加えたい一品です。


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