先週は金属でないと作るのが難しそうなラウンドレットというデザインで木製のものをご紹介しました。 金属製ラウンドレットはほとんどが英国製なのですが、それをあえて木製にして作ったのがフランス人だというところも面白い点でしたね。
ところでフレーム式でも木製のものがあるというのは Week17でフライナットの付いた "The Club"
というのをご紹介しましたが、これもやはりフランス製だったですね。 こちらのフライナット付きのフレーム式は Week 6 でご紹介したことがあるのですが、もともとのデザインもやはりフランス製です。 フレーム式のコルクスクリューではフランスだけでなく全欧ベースで一世を風靡したペリーユ社のお得意のデザインなのです。
今週ご紹介するのは、いわばその中間的なものでありまして、フレーム部分は
"The Club" のような木製で、フライナットは金属製というシロモノです。
察するに、フレームを木製にしたのは木の風合いがでてナカナカいいんだけど、メカニズムの要になるフライナットまでを木製にしたのは制作上の難しさ、耐久性といった点からちょっと問題だ、ということにでもなったんじゃないでしょうか。
確かに、木製のフライナットにねじ山を切って、かつそこに相当の力が加わるというのですから、長年の間にはヒビでも入ってしまいそうですよね。
その点、このデザインはフレームの木の肌触りと、しっかり作られたメタルのフライナットとがしっくりと調和しており、なかなかスグレモノです。 ペリーユ社製の特徴ある柔らか味のあるデザインとは一線を画した、エンジニリアルなハンドルやフライナットも個性を打ち出していて好感が持てます
コルクスクリューは機能重視の小道具ですから、素材もどうしても機能本位で決められがちです。 あえて違った素材で作られたものは、機能性の観点から合格点が付かないことが多いのも事実です。 このアイテムのように、機能と触感の両方を考えながら作ったもので、かつ使い勝手のよいものは少ないだけに、珍しいアイテムだといえるでしょう。
珍しいデザインではありますが、20世紀のものだけに50ポンド以上の値段は付かないだろうと思われます。
(1ポンド=約190円) |