Corkscrew of the Week


フランス製の木製のラウンドレットです。 ラウンドレットはこれまでもいくつかご紹介していますが、すべて金属製で木製というのが非常に珍しいポイントです。

Corkscrew of the Week #068 ( Mar. 10 2002)
フランス製 1930年頃



ラウンドレットはポケットタイプの代表的なデザインの一つで、本ページ 「ポケットタイプ」のところでも説明していますし、 Week 61 ではシルバー製のレリーフのあるラウンドレットをご紹介しました。

今週のアイテムの特別なところは材質です。 ラウンドレットは通常、シルバーかブラスなどの金属製ですが、メカニズムとそのために必要な構造を考えると金属製しか考えられない、というのが常識的なところでしょう。 ところが、このアイテムでは普通のウッドを材料に使い、見事にラウンドレットのメカニズムを再現しています。

木製であるためラウンドレットとしてはやや太目になってしまっていますが、この方が構造をご覧いただきやすいので少し写真で説明しましょう。
左側の写真がカプセルが閉じられた状態です。 左右両方の部分がねじ込み式になっていますので、片方を左回転でねじると右側のように二つのパートに分かれます。 中にワームがたたみ込まれていて、手前の方にワームを回転させられるよう溝が彫っているのも見えますね。 (下の写真で見にくい時はクリックして大きな写真でご覧ください)
ワームを少し引っ張り出して手前に90度回転させてから、最初に外した片方を再びねじ込んで取り付けると、上の写真のようなT字型のコルクスクリューになる訳です。


中をくり抜いたり、ネジ溝を切ったりするのが木製の場合は結構な手間なんでしょうが、20世紀に入って工作機械が進歩したからこそできたアイテムでしょう。 金属製のラウンドレットがほとんど英国製なのに対して、これがフランス製と言うのも面白いところです。 フランス人は絶対に英国のマネなどしたくない、独自路線でいくんだと言うプライドがこんなところにも出てるんでしょうか。

お値段的には40-50ポンドと言ったところですが、それほどマーケットには出回っていないので発見できたらラッキー、というアイテムです。
この後、プラスチックのものも作られましたが、初期のエボナイト製のものなどはその希少性から逆にお値段の方が格段に高くなっています。

(1ポンド=約190円)


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