イタリアンデザインと言えばファッションにしてもカーデザインでも、どこかにイタリアらしい切れ味の良さというかシャープなイキのよさを感じさせますよね。
そういうイメージでこのどちらかというと鈍重な鉄のかたまりのようなコルクスクリューを見ると
「??」 って感じになるのは良く分かります。
これは工業製品としてのイタリアのコルクスクリューとしてはかなり初期のもので、19世紀の後半のものです。
これよりも古いイタリア製(18世紀の終わり頃から存在が確認されている)もありますが、それらは手作りのかなりプリミティブなもので、かつ素性がハッキリしない(ニセも多い)ものが多いのです。
写真のイタリア製コルクスクリューは、ハンドルに
" SIghecelli " というマークがあって一応これで贋物でないかは識別できます。
これが作られた19世紀後半というのは、すでにヨーロッパの各国間でコルクスクリューの貿易流通が行われていたのですが、この
Sighecelli が早くから国際的に知られていたわけではないようで、近年になってからコレクターアイテムとして脚光を集めるようになってきたものです。
メカニズムとしてはシンプルなフレームタイプで、ハンドルの機能はワームを引き上げるだけで、ワームをコルクに差し込む時にはフレーム全体を回さなければなりません。
また、ワームはイタリア製独特のアルキメディアンワーム(ねじくぎタイプと呼んでもいいかもしれません)ですし、何と言っても全体に作りが武骨で重さも重いと言うのが、国際商品としては無理があったのでしょう。
実はこれ、当時のイタリアの兵器工場で武器資材を転用でして製造されたコルクスクリューだと言うことです。
鉄のかたまりみたいな外見もそれで ナットク!ですね。
この頃のこういうタイプのイタリア製をコレクターの間では一般に
「イタリアンマッシブ」と呼んでいますが、イタリアにはムッソリーニが作らせたというローマの中央駅みたいに鈍重壮大な建築物もありますし、現代のブランドものだけをイタリア的なんて思ってちゃいけないっていうことなんでしょう。
量産品ですが人気アイテムでもありますので
100‐150 ポンドくらいだったらリーゾナブルなお値段でしょう。
(1ポンド=約190円) |