Corkscrew of the Week


シンプルなデザインであるはずのストレートプルの中にも、時々大変魅力的なデザインのものがあります、というのは先週と同じ文章です。 今週もそんな一点をご紹介しましょう。

Corkscrew of the Week #063 ( Feb. 3 2002)
ロシア(?)製 1900年頃(?)


先週ご紹介したブラストップのストレートプルは、英国で名所のおみやげものなどにもよく使われるデザインだとお話しました。 今週のもタダのおみやげものかもしれないし、一体なんだろうと思わせるおもしろさがあるのでご紹介する次第です。

ハンドルが普通の木製ハンドルだったら、ワームの形から見てドイツ製の安物で1900年頃のものと言い放ってしまうところですが、このハンドルがちょっと変わっています。
こけしのようにも見えますが、木製のハンドルに片方は男性、もう片方は女性のフィギュアが彫られています。 女性のほうはチロルのお祭りででも着そうな明るい民族衣装でエプロンを付けていますが、男性の方は黒い帽子をかぶり衣装の様子はコザックダンスのそれを思い浮かばせます。

それが理由だと思いますが、これを売ってたディーラーは、大変めずらしいロシア製のコルクスクリューであると主張していました。 たしかに全体の雰囲気とワームの出来の悪さ(写真でも少し歪んでいるのが分かると思います)は、「そうなのかな」 と思わせます。

コルクスクリューのコレクターと言うものは、集めているものがメカニズムの特許を取っていたり、メーカーの名前が刻印されていたりすることが多く、わりと素性のしっかりしたものを見なれているだけに、意外とこういうアイテムに弱いのです。

見つめることしばし、ロシアであるかどうかはともかく、どうみても中央アジアとか南ロシアの雰囲気が漂っているので買ってしまいました。

ロシアと言えば、あまりワインとは縁がなくて、お酒と言えばウォッカしか思い浮かびませんが、南の方にいくと実はそうでもないのです。 歴史的にもワインの発祥地に付いてはいろんな説がありますが、黒海近辺のアルメニア、グルジアあたりは一つの有力な地なのだそうです。 あのあたりの保養地の様子などを見ると、寒さ対策としてウォッカばかり飲んでいる北の方のロシアとはかなり環境も違いますよね。 きっとロシアの金持ちが冬になると寒さを逃れてこの辺にやってきてワインなど楽しんでいるのでは、と思わせます。

このアイテム、たしかに珍しいものではあるのですが、そうは言ってもおみやげものみたいなもんじゃないかと言って、うんと値切って買いました。 25ポンドの値打ちがあるかどうかは別として、私のコレクションに彩りを添えていることは確かです。


(1ポンド=約190円)


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