ラウンドレットについてはポケットタイプのページにご紹介していますのでそちらをご覧いただきたいのですが、使わない時にはさやの部分をねじると二つに分かれて、その中にワームをしまい込めるようになっているものです。
したがって持ち歩く時にはリップスティックのような形になるわけで、携帯性はかなり優れていると言えます。
このラウンドレットと呼ばれるデザインは英国で1873年にMr
Wright とMr Bailyと言う人に特許が与えられたもので、その後19世紀の後半に英国で急速に人気製品となりました。
人気製品と言っても構造がちょっと凝っているので大量生産にはなじまなかったようで、上流階級用の銀製のものが多かったようです。
今でもアンティークマーケットでイニシャル入りのラウンドレットを良く見かけますが、自分のイニシャルを入れたり家の家紋を彫り込んだりしたものが少なくありません。
そんな中にあって今週ご紹介しているアイテムはアメリカ製なのです。
ブドウの房とツルの模様がレリーフになっている装飾性豊かなアイテムですし、”Sterling”というマークも付いていて明らかにシルバー製品なのですが、英国製品には必ず付いているホールマークはありません。
1900年頃のアメリカンシルバーと考えて間違いないと思います。
英国製が家柄や個人の名前を主張するのに対し、デザインの装飾性で商品価値を高めようとするのが両国の文化性の違いを示しているようで興味深いですね。
コルクを抜く時には普通のストレートプルになるのですから、そんなに使い勝手が良いと言う訳には行きませんが、何と言ってもこのデザインの優れていることと携帯性の高さはすばらしいものがありますし、ワインはあるけど栓抜きがないって時には十分力を発揮します。
(現にわたくし江口も大概の場合このラウンドレットを一つポケットに忍ばせております。
突然ワインを飲むと言う話しになってコルクスクリューがないって時にサッと出せないと私の名誉に関わりますからね)
アメリカで購入したものなのでドルで表示しますが、一般のラウンドレットは大体150ドルくらいのものです。
今週のアイテムは凝ったレリーフもされていますから200ドル見当でしょうか。
そんなに希少なものではないのですが、意外とマーケットに出てこないのでいつでもすぐに手に入ると言うシロモノでないところが面白いアイテムです。
(1ポンド=約130円) |