メカニズム的にはポケットタイプの一つであるフォールディングボウがベースになっています。
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普通のフォールディングボウ (このホームページのポケットタイプのところをご参照ください) はボウ(洋弓)というくらいですから湾曲した丸みのある形になっていますが、このアイテムではボウに相当する部分が細くなっていてかろうじてワームを収容する巾しかありません。
普通のボウタイプはコルクを抜く時にこのボウの部分をつかんで引き抜くために丸くないとイケナイのですが、この写真のアイテムには上の部分に輪っかが付いていてここに指を引っかけられるのです。
この輪っかには切り込みが入って二重らせんのようになってまして、現代ではありきたりのキーホルダー用リングなのですが、きわめて初期のものでそれだけでも珍しいものなのです。
それに加えて、ワームの鞘の部分が細くなっているのにはもう一つ別の理由があるのです。
「そこで問題です、このボウの部分が先端に向かってスラッと細くなっている理由とはなんでしょうか?」
と、 テレビのクイズ番組 「不思議発見」 風になってしまいましたが、実はこの先端部分が当時の英国上流階級で一般的な乗り物であった馬車のドアのカギになっているのです。
切り口はシンプルな長方形なので、そんなに凝ったカギではありませんが、この先端部分を差し込んでガチャっとやらないと馬車のドアが開かない仕組みだったんですねー。
言ってみればキーホルダーに最初からクルマのキーが付いているという状態のものなのです。
そこにコルクスクリューを仕込んでしまうと言うところが、英国人「こだわり」だと思いませんか?
このコルクスクリューでは1878年にジョージ・ウィレットと言う人がこのユニークなアイデアで意匠登録をしているのですが、発想がユニークすぎたのか利用者が上流階級に限られたせいか、あまり多くは作られなかったようで、結構希少性の高いアイテムとなっています。
実用性は指しか引っかけられないストレートプルなので、決して使いやすいというシロモノではありませんが、コレクターアイテムとしては知られたものなので
お値段も300ポンド以上します。 普通のフォールディングボウの変形くらいに考えていると、ビックリしてしまいますよね。
(1ポンド=約200円) |