19世紀後半にフランスのコルクスクリュー産業を引っ張ったのはペリーユ社といって良いでしょう。
写真のようにフレーム式で、マインシャフトのハンドルの下部に、自由に動くナット(フライナットと呼ぶ)がついているものも、ペリーユ社の代表作の一つです。
一旦トップハンドルでワームをねじ込んだ後、このフライナットを回すことによってメインシャフト全体を引き上げてコルク栓を抜くというメカニズムで、きわめてスムースに機能する実用性の高いものです。
これが英国オリジナルだったら、きっと特許を取っていたのでしょうが、英国ほどには特許にこだわらないフランス開発であったせいか、特許の記録はありません。
でも、このフライナット方式のものはフランスのほか、イタリア製が少しある以外は英国やドイツなどではあまり作られていないようです。
先進工業国としてのプライドが真似をさせなかったということなんでしょうか。
フラットな直線的デザインのフライナットが一般的ですが、ここでお見せするのはちょっと珍しいトライアングルのフライナットのものです。
実用性で優れているという訳ではないのですが、デザインとしては面白いのと、テーブルの上などに置いた時にゴロゴロしなくて落ち着きがいいのは、意図されたものだとすればすばらしいと思います。
19世紀の後半から20世紀にかけて作られていたので、作られた年代によって差はあるのですが、ポンドで言うと100ポンド前後で買えます。 |