Corkscrew of the Week


今週は私のコレクションの中では比較的少数派のドイツ製のフレームものをご紹介します。

Corkscrew of the Week #056 ( Dec. 3 2001)
ドイツ製 19世紀後半


ドイツ製のフレーム式のものにしばしば見られるのが今週ご紹介するようなスプリングを使ったメカニズムです。

フレーム式は大きく分けると、一連の操作でコルクが完全に抜ける(少なくとも意図としては・・)仕組みになっている 「全自動」タイプと コルクを抜き始めるところだけが抜きやすくなっている 「半自動」 タイプがあります。 今週のアイテムは、その 「半自動」 の典型で、ある程度のところまでメカニズムで抜き上げたらあとはストレートプルの調子で引き抜くしかありません。 でも、コルク栓というのは最初の1ミリを動かす時に力が要るのであって、半分も抜けたらあとは全然ラクチンなものなのですよね。

ハンドルとフレームの間にスプリングコイルが巻き付けてありますが、それを含めて全体のメカニズムを説明しましょう。 フレーム式は一般にワームの栓端をコルクの中心に当てるという過程にもフレームの助けがあるものなのですが、本品はワームの栓端がフレームよりも常に出っ張っているので、こうした働きはありません。 それでもどうにかねらいを付けてコルクの中心にワームをあてがい差し込んでいくと、先端がコルクの中ほどまで行ったところでフレームの下部がボトルの口に当たります。 ここからさらにハンドルを回して行くと、コルクに対して引き抜く方向の力が働く訳です。 この時、コルクがきつく締まっていてすぐに上がらない場合にはコイルスプリングが圧縮されます。 そのコイルばねの反発力がハンドルを回すことによって加わる力に加算されて、コルクを引き上げる力が倍くらいになり、頑固なコルクでも抜きやすい、という訳です。

要するに、コイルによってコルクを抜く力が倍加されるというのがこのメカニズムの特徴なのですが、狙いは分かるけど、それほど効果的でも・・・・ というのが率直なところです。
上で述べた点も合わせて、フレーム式としてそれほどよくできたメカニズムという訳ではありませんが、ドイツ製に良くあるコイルスプリングがついた一つの特徴的なアイテムで、コレクションには欠かせないということが言えると思います。

ハンドルもうやや無骨で、どちらかというと普及品であるためお値段は 50〜60ポンドというところでしょう。

(1ポンド=約190円)


バックナンバー これまでの「今週のコルクスクリュー」が
こちらで見られます。