動物のデザインはメカニズム的には 「ストレートプル」がほとんどで、「フィギュアもの」と呼ばれます。
本編のフィギュアもののところではネコのフィギュアを紹介していますが、一般には犬が大部分を占めています。
犬好きの英国での製品が多いからかもしれません。
今回ご紹介するのは20世紀半ばのアールデコ風の、ややデフォルメされた犬のデザインです。
形は相当ユニークですが、フランス人らしい繊細なフォルムでなかなか感じが出ていますよね。
ところで、このアイテムが優れているのはデザインの芸術性だけではありません。
フィギュアものは単純なストレートプルでハンドルのところが動物の形をしているので持ちにくかったりして、実用性があまり高いとはいえないということはお分かりいただけるでしょうね。
でもこのデザインは抜きやすさの点でも大変に優れているのです。
実はしっぽの部分が、写真では立ててありますが、この状態から水平よりも少し下の角度まで下がるのです。
したがって前足の部分とワームがちょうど直角の角度になる訳です。
もう、お分かりですよね。 前足、胴体、後ろ足で構成する三角形がしっかりと握れて力の入りやすい大きなハンドルになっているのです。
確かに、テコの原理を使っている訳ではありませんから楽には抜けませんが、ストレートプルの中ではチカラの入りやすい実用性の高いデザインといえます。
こうしたデザインものは大量生産されていなかったようで、同じ物を探してもなかなか見つかりません。
その辺がコレクションの楽しみでもある訳ですが、古いものではないので、見つかれば50ポンドくらいでは買えるはずです。
(1ポンド=約190円) |