フレームタイプのコルクスクリューが最初に作られたのは英国のようですし、その後英国を中心にその改良や新しい試みが数多く行われてきました。
一方、ドイツ、フランス、イタリアといった大陸の諸国でもいろいろと工夫がされましたが、今週ご紹介するのはドイツ製で、ハンドルとフライナットを一体化させた試みとして傑作の一つといえます。
商品名「ボデガ - Bodega」と呼ばれるこのアイテムはハンドルがウィングのような面白い形をしているのが特徴です。
しかもこのウィング、先端の方が厚くなっていて重量感を出すように作ってありますが、実はこの重量がこのメカニズムのカギなのです。
このウィングは可動式で写真の状態から両方が上にすぼまるような構造のジョイントになっています。
ジョイントのところにさらに仕掛けがあって、写真のような状態の時にはシャフトの先端がカバーされているのですが、ウィングがすぼまった状態ではシャフトの先端部分のカバーが取り除かれる(わかりやすく言うと穴が開いたようになる)のです。
したがって、ウィングがすぼまるとそれはフライナットの働きをしてシャフトを上下できるようになる訳です。
栓を抜く時のアクションの順に説明します。
最初はウィングの重みでウィングはシャフトの上端に固定されています。
その状態でワームの先端をコルクに当ててコルクの中に差し込んでいきますが、ここではウィングはハンドルの役目をする訳です。
やがて一杯までねじ込むとジョイントの部分がフレームの上端に当たります。
そうするとジョイントが押し上げられ、自然にウィングがすぼまって、シャフトの上端が開きます。
さらにねじ込んでいくとウィングはそのままフレームの上端の位置にとどまり、シャフトが次第に上に上がっていって、コルクが抜けるという訳です。
先週のワルフルーナのように途中でネジをスライドさせるという切り替え作業は不要で、ただネジを回しつづけるとハンドルが自動的にフライナットの機能に切り替わるという点が画期的であり、フランクフルトのエルネスト・シャルフという人が1900年に特許を取っています。
惜しむらくはワームの長さが現代のコルクを抜くには少し長すぎるので、ワームがコルクを貫通して1センチくらい突き抜けないとジョイントがフレームに当たらないという点が気にはなりますが、機能性は極めて高いと評価して良いでしょう。
そんなに古いものではないのですが、なかなか手に入れるのが難しく、私も結構苦労しました。
オークションのビッドで二度も逃したイワクツキのアイテムです。
250ポンドから300ポンドというところだと思います。
(1ポンド=約190円) |