トマソンやキングススクリューなどワームをねじ込むための仕掛けとコルクを引き上げるための仕掛けを二重ネジや別の小さなネジを付けることによって別々に解決しようとしたものも少なくありませんが、この二つの機能を一つの仕掛けで果たせるようにする努力も数多く行われました。
言ってみれば固定されたハンドルと可動式のハンドル(フライナット)の両方を一つのものに機能させようとするものです。
たとえば先週のファローアンドジャクソンはフライナット機能だけでハンドルがありませんでしたよね。
ハンドルを場合によっては可動式にして時によってフライナットにもなるという仕掛けの部分がミソなのです。
この商品名 「ワルフルーナ−Wulfruna」
と呼ばれるものはその代表作の一つです。
仕掛けは比較的簡単で、ハンドルの上部に小さな突起が見えますが、これがハンドルをトップの部分に固定しているロックになっていて、これをスライドさせるとハンドルがフリーになりネジに沿って下がってくるというものです。
1884年に英国の S.プラントという人が特許を取っているのですが、何の変哲もない素朴な仕掛けなのでメカニズムとしてはあまり評価されていません。
確かに他にもしゃれた工夫がされたものもありますが、そういうものはアイデアが面白い割には使いにくかったりして、その点ワルフルーナの機能性は評価されてもい良いと思います。
でもメカの素朴さが現代には受けないのかあまりリプロダクションも作られていないようで残念です。
粗悪な作りのまがい物も作られていますので
S. Plant 1884 Pat. 5549 という特許の表示と、WULFRUNA
という商品名が本体に彫られていないと値打ちはありません。
お値段は150から200ポンドというところでしょうか。
(1ポンド=約190円) |