Corkscrew of the Week


今週は、英国製でユニークな発想でコルク栓を抜こうとするシングルレバーをご紹介します。江口は結構気に入ってるシロモノなのですが、何故このデザインのものが現在作られていないのかちょっと不思議です。 最近はほとんどのアンティークデザインのリプロダクションが売られるようになってきたのにねー。 ちょっと手間はかかるのですが、所詮コルク栓抜きは一つの儀式なんですから、これくらいの間があってもいいんじゃないでしょうか。

Corkscrew of the Week #004 (Oct.29 2000)
シングルレバー 英国製 19世紀半ば

英国製のユニークなシングルレバーです。 まず左側の小さなコルクスクリューをコルク栓にねじ込んでから、右側のペンチのようなものの左下部分をボトルの口に当て、上の部分をコルクスクリューの穴に引っかけてレバーの端のほうを握ればきわめて楽にコルク栓が浮き上がってきます。

レバーの先端ですから普通はわずかに回転軌道で動くのですが、栓を抜く動きは垂直であって欲しいところです。 この問題を解決するために、中央の三角形の金属部分と上方のレバーとが若干の遊びをもって取り付けてあるところが大事な工夫です。 それとレバーの握り部分のカーブが微妙に設定してあり、握りやすく、またコルク栓を抜く時のボトルとの角度がちょうどいい具合になっているところもイギリス的な職人気質の仕事と言えるかもしれません。 コルクスクリューでいくつかの有名な特許を取っている英国の Lund 氏が、1855年に 特許番号736で特許承認を受けているもので Lund式レバーとも呼ばれているものです。

スティール製ですが、当時の高級工具類などに良く使われていた、オレンジっぽいゴールドの塗料で仕上げてあります。 写真のようにオリジナルのカラーが良く残っているもののほうがコレクターには好まれますが、色がほとんど残っていないものでもひどい錆にさえなっていなければ、かえって風情のある質感が楽しめるかもしれません。

状態にもよりますが、お値段は 100ポンド程度です。 ツーピースのため、オリジナルの組み合わせじゃなくなっているものが多いので要注意です。 そんなに神経質になることはありませんが、見るからに別物というのは避けたほうがいいでしょう。 小さいピースだけをハンパ物で売ってるケースがありますが、レバーだけ持ってて小さい方をなくしてしまったり、もっとマッチするものを探していたりする人のためのもので、これだけ買っても使いようがありません。


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