ワインの世界ではヨーロッパ、アメリカに続き、オーストラリア、チリ、南アフリカなどが新世界ワインとしてしられていますね。
コルクスクリューの世界ではどうなんでしょうか。
答えは、 「はっきり言って新世界コルクスクリューなんてものはありません」
です。 これら新世界がワインの産地として知られるようになるずっと前からこれらの国にはヨーロッパ人が渡っていた訳でありまして、一緒にワインもコルクスクリューも渡っていったんだと思います。
それに1900年頃にはもうフランスのペリーユ社やドイツのゾーリンゲン地方のメーカーなどが量産品を作っていましたから、これらの国の需要は輸入で十分にまかなわれていたようです。
これまでに わたくし江口が見つけた新世界コルクスクリューのなかでは今週ご紹介するアルゼンチン製がもっとも古いんですが、ロンドンの専門ディーラーたちもそれ以上古い南米製は見たことがないなどと言ってくれております。
形状的にはイタリアのダブルレバーに近いのですが、ワームの切り方などは他に情報がなければフランス製と言いたくなってしまうような形をしています。
でも、正面にまぎれもなくアルゼンチン製と彫ってありまして、実用新案などという記載まで見えます。
ヨーロッパ資本の金属製品会社が製造したものなんでしょうかね。
アルゼンチンやブラジルには(旧ナチスのお偉いさんたちも含めて)ヨーロッパからやんごとなき人たちが渡っているので、その人たちが没落した後、その所有財産がアンティークマーケットにずいぶんと出回りました。
アンティークディーラーにとって、思いもかけないものが安く買えるマーケットとして南米マーケットが注目されたこともあったようです。
(でも南米の人たちはフェイク−まがいもの−を作るのにも長けているから要注意ですけどね)
このコルクスクリューもそういうルートで一緒にヨーロッパに流れてきたんでしょうか、ヨーロッパで購入したものです。
こういう物になると、標準的なコレクションアイテムではないので値段なんてあって無きがごとくなんですよね。
南米の文化にも強い愛着を持っているわたくし江口は、これに関しては(いつもと違って)言い値に近いところで買ってしまったこともあって今週はお値段教えません。
(1ドル 大体 120円です) |