このようにブラスを素材に使ったものは圧倒的にイタリア製が多く、英国製やフランス製にはあまり例が見られません。
ブラス素材のフレームタイプを見つけたらまずイタリア製と考えて間違いないでしょう。
ごつごつしたスティール製のものが地下の薄暗いワインセラーに似合いそうなのと比べると、ブラス製はダイニングルームの豪華なインテリアにも似合いそうです。
ちょっと色の濃い布地を背景にするとそのままイタリアンブランドのネクタイ柄になってしまいそうですよね。
コーヒーグラインダーというこのデザイン、特許が取られてもおかしくないユニークなデザインなのですが、どうもそういう記録はありません。
特許制度の未発達だったイタリアで作られたからだろうと思います。
メカニズム的には上部のハンドルでワームをコルクに差し込んだ後、横に突き出たレバーハンドルを右に回すことによりレバーハンドルがフレームの上部に接し、さらにシャフト全体を上に押し上げていく結果コルクが容易に抜けるというものです。
レバーハンドルがフライナット(可動式のナット)の役割を果たしている訳ですね。
特許で守られていないのにイタリア以外の国でほとんど作られていないのは、メカニズムの不十分さに原因があると思われます。
フライナット方式はフランス製を中心に英国でもいろんな種類のものが数多く作られていますが、基本的には左右のバランスが取れたものばかりです。
このコーヒーグラインダーは一方にだけ突き出しているので、最初まだコルクがピッタリボトルに固定している時はまだいいんですが
2回転目くらいからはバランスが崩れてちょっともてあまします。
トップのところを押さえながらレバーハンドル回せばいいじゃないかって一瞬思うのですが、できる訳ないですよね。
レギュラー読者にはちょっとくどいのを承知で再度申し上げますが、こういう面白いデザインだけど少し使いにくいメカニズムっていうのがコレクターアイテムなんですよ。
なんせ実用的じゃないからもともと装飾品とかコレクションアイテムとしてしか出回ってないので絶対数が少ないし、でも見た目は絶対に魅力的です。
メカニックな仕上がりは少しがたついたりするものが多くて、やっぱりイタリア製だなーという感じです。
先週のくだけたデザインのものでも、ドイツ製だからできがしっかりしているのと好対照です。
外車といえばドイツ車の多い日本でイタリア製の車に乗ってる人とかにはそういうの分かりますよね。
お値段は一点ごとのできにもよりますが、だいたい300から400ポンドってとこでしょうか。
でも品数が少ないから欲しい人は見つけたら買うっていうくらいの覚悟が必要です。
(1ポンド大体 175円です) |