Corkscrew of the Week
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はやってないワインバーとか超高級ワイン飲ませますっていうワインレストランだと、お客一人一人にコルクスクリューでコルクを抜いてりゃいいんですけど、ヨーロッパのワインバーみたいに中級品が飛ぶように売れるワインバーではバー用のコルクスクリューが必須です。
見たことありますか? 長い金属パイプみたいなやつにレバーが付いてて、レバーをぐいっ押し上げるとコルクがスポンッと抜けて、レバーを上に戻すとコルクスクリューからコルクが簡単に取れて飛び出してくるというスグレモノです。 このメカニズムは1880年代の半ば頃に爆発的に普及したもので、特許の記録を見てもその後20年くらいにわたってアメリカと英国が競うように特許申請を行っています。
従来から半自動式のメカニズムはフレーム式で数多く試みられてきたのですが、レバーを上下する動きだけでワームを差し込み、かつ抜いてしまうというこのメカニズムの最大のしかけは実はワームの形にあるのです。
バー用のコルクスクリューだとワームの形が良く見えないので、同じ形のワームを右のコルクスクリューでご覧ください。 普通のものよりも鋭角的で、回転さえすれば上から押し込むだけでコルクの中に入っていくような気がするでしょう。
この右の写真のコルクスクリューもタダモノではないのですが、これはまた来週ご紹介することにしましょう。 計画性のない江口としては 「今週のコルクスクリュー」 始まって依頼の予告先発です。 (来週まで気が変わらなければですが・・・)
上の写真のモデルは 「ヤンキーNo.7」 という名前の付いたもので、アメリカで1910年代に大人気だったヤンキーシリーズの一つです。 当時から現在でも使われているような、長い金属製シリンダーのついたモデルが一般的でしたがヤンキーシリーズはこのずんぐりした丸みを帯びたデザインが特徴です。 バーカウンターなどに取り付けられる構造になっていて、高さは約25センチ、鉄のかたまりって感じなので興味のない方には粗大ゴミにしか見えないかもしれません。
この手のバー用コルクスクリューは20世紀のものでもあるし、ある程度量産されたのでアンティークマーケットで見つけるのはそう難しくはありません。 ただし実用目的の製品だけに散々使われて状態の悪いものが多く、今でもしっかりとコルクが抜けるものに出会うのはそう簡単ではありません。 クリスティーズのオークションに出品されるものの中でも、機能性をちゃんと維持しているアイテムは半分もないという状態です。
それだけにこの私のコレクションは自慢の一品なのです。 手に入れてからもう6年くらいになりますが、人に見せびらかす時はもちろん、一人ワインを飲む時にも良く使ってますが、90歳とは思えないくらいまったく現役なのですからウレシクなってしまいます。
買ったのは200ポンド弱でしたが、絶対に手放したくないアイテムの一つです。
(1ポンド大体 175円です)
バックナンバー これまでの「今週のコルクスクリュー」が
こちらで見られます。