これを売ってたロンドンのディーラーは19世紀のフランスのものと言っていたのですが、なんとなく「ブラスの感じといいこれイタリア製じゃないの」と聞いたら、「そうかもしれない」って言われちゃったんでそれ以来イタリア製と言うことにしています。
たしかにこういう装飾美はフランスのそれのようなのですが、実はコルクスクリューに関する限り、フランス製の過度に装飾的なものは意外と少ないのです。
それにフランスの装飾的となるといかにも高級品という感じでかつ間違いなくメーカーの名前が入っているはずです。
さらに、「ワームのあたりの感じからすると19世紀ってーのは違うんじゃないの」とたたみ掛けたら、それもあっさりと認められて、おかげでかなり値切って買えました。
古そうに見せた、かつ高級そうに見せたイタリア製であろうと見切ったのでかなりお高かった表示価格よりはお安く買えた例でした。
こうやって大幅に値切って買うのもアンティークの楽しみの一つではあるのですが、うっかりすると実際の価値以上に高いものを買わされることになるので、私はなるべくなじみのディーラーからだけ買うようにしています。(このケースはちょっと違ったのです)
なじみのディーラーだとあなただったらいくらで良いよと向こうから言ってくれますしね。
そうは言ってもなじみのディーラーのおばさんに「私こんど郊外に邸宅買ったから、もう引退してカントリーライフするの」なんて言われるとやっぱりボラれてたのかなーとショックでしたけどね。
でもそのパトリシアおばさんはダンナさんが成功した不動産屋さんでいかにも金持ちって感じのオジサンであることは前から会って知っていたので、ある時思い切って
「その邸宅の財源はダンナの不動産業の収入なのかそれともアンタのコルクスクリューの収入なのか」って聞いたら、アンタなに言ってるのって感じで
「アンティークのディーラーなんてみんな趣味でやってるようなもんで、全然儲からないわよ」と言われてまあ、何となく安心した次第です。
メカニズム的には単純で、コルクのセンターにワームのポイントを合わせるのとコルクが浮き上がるところまではスムースに行くのですが、残部抜き切るには最後のところで力を加えて抜かなければならないテのやつです。
メカニズムよりはヨーロッパアンティークの雰囲気がよくでてるアイテムと言うのが価値でしょう。
お値段は結局100ポンドを若干下回ったところまで値切りました。
(1ポンド大体 175円です) |