分類上はその他のところでミニチュアタイプのコルクスクリューをご紹介しましたが、本品もそのなかでも逸品と呼べるアイテムです。
18世紀には隆盛を誇っていたオランダが新興国のイギリスやフランスを尻目に繊細でお金に糸目を付けない高級なアイテムを産出してその国力を誇っていました。
オランダはワインをボトルで保存するということに関しても英国とほぼ同時期に始めており、初期のものでは17世紀頃からあったといわれているオニオンシェイプのワインボトルでも有名です。(このアンティークワインボトルのコレクターもまたなかなかうるさい人たちの集団なのです)
しかしコルクスクリューに関する限りは、オランダはなぜかミニチュアの方が良くしられており、このアイテムもサヤに収めた状態で全長が8センチという小型のものです。
しかも一般に素材はシルバーでデザインや装飾も凝りに凝ったものが多いのです。
この豪華さは国力を示そうとするためのものなのか、あるいはミニチュアは香水のビンなどに使われたものなので国内はもとよりヨーロッパの貴婦人たちの間で人気のアイテムとして愛用されていたのか(現代のルイヴィトンみたいな品だったのですかね)定かではありませんが想像するだけでも楽しいですよね。
ワームを保護するためと、ワームから人の手や衣類を保護するために、サヤがついていて使わない時はねじ込んでしまうようになっています。
サヤがなくなったものをやむを得ずサヤ無しで売っているものもありますが、オリジナルの本体とサヤが揃っておるものとはお値段もぜんぜん違ってきます。
19世紀のものはミディアムレア (よもやま話の 4参照)だと言いましたがこのアイテムは正真正銘のレアですから、
400ポンドは下らないと思います。
ただワインボトルのコルクを抜くには小さすぎて実用性がないのが今一つです。
それでも江口はメイプルシロップの小型ボトルに小さなコルク栓が付いているのを発見した時など(まずワックスの部分を削り取らなければいけませんが)「ヤッター!」とばかりにこの手のミニチュアスクリューを試すのであります。
(1ポンド大体 175円です) |