Corkscrew of the Week



お花見のシーズンですが、これからの季節はピクニックなど野外での食事の機会が増えるのではないでしょうか。 ヨーロッパでもピクニックにはワインがつき物で、 ロンドンの Harrod’s デパートなんかにワインボトルやグラスも入るようになった大きなバスケットがよく売ってますよね。 というわけでピクニック用のコルクスクリューをご紹介です。
Corkscrew of the Week #025 (Apr. 1 2001)
イギリス製 19世紀 初頭

実はこの写真のアイテムはすでにポケットタイプのところでご紹介したもので、メカニズムその他はそちらを見てください。 今週はわたくし江口がこのアイテムを手に入れた経緯を中心にお話しします。

現時点でコルクスクリューの世界最大のコレクターが誰であるかは不明ですが、最も著名なコレクターといえば英国のバーナード・ワットニー氏ということになるでしょう。 コルクスクリューコレクションに関する古典とも言える "Corkscrews for Collectors" という本の著者でもありますし、コルクスクリューコレクションがブームになった火付け役の一人であることは間違いありません。 イギリスのカントリーポーセリンやヨーロッパの影響を強く受けた(というよりほとんどコピーの)中国製陶器など、他のいくつかのジャンルで著名なコレクターです。

このワットニー博士は、(風貌もBack to the Future のナンタラ博士に良く似てる)その強烈な個性と強引なコレクション手法でも有名で、欲しいと思ったものは絶対に手に入れる人なんだそうです。 だからディーラーの間でも売りたくないものは絶対にあの人に見せちゃいけないなどと言われていました。

そのワットニー博士、1997年に突如として自分のコレクションのかなりの部分をクリスティーズのオークションに出してしまったのです。 ワットニーコレクションが出るというので大変ホットなオークションだったのですが、わたくし江口もそのオークションに参加することができてホントに幸せでした。

話が長くなりましたが、このピクニックコルクスクリューはそのオークションで江口がしとめたものなのであります。 ワットニー博士の著書のなかでもカラーページに写真が紹介されているアイテムなのでそれなりに人気が高かったのですが、ロットナンバー28番と比較的最初の方だったのであまり加熱せずにすみました。 それでも競り落としたお値段は 450ポンドで、もう一息上に行ったら江口はきっと挫折してたと思います。

年代的にはちょうど今から 200年前の 1800年前後の英国製で、底のところにメーカーを示すイニシャルが彫ってあるので素性も確かですし、サヤの部分とリングのところは銀でできていてスチール製のワームにも繊細な溝がほってある高級品です。

(1ポンドだいたい 175円です)


バックナンバー これまでの「今週のコルクスクリュー」が
こちらで見られます。