Corkscrew of the Week



新しいもので、素敵なデザインで使いやすい一番おすすめのコルクスクリューは?という質問を良く受けます。 話題がアンティークからそれてしまってもいけないので、その源流になるアンティークモデルとともにご紹介しましょう。
Corkscrew of the Week #023 (Mar. 18 2001)
(左)フランス Laguiole 社製 19世紀 後半 と (右) 同社製現代のもの

現代のコルクスクリューで最も優れたシロモノはプラスチックのすっきりしたフレームに長めのワームが ついている「スクリュープル」だと思います。 (コルクスクリューよもやま話の究極のコルクスクリュー(2) で紹介してます) でも、これは実用性中心で、オシャレなオケージョンを演出したいあなたにはもう一回り素敵な道具が必要でしょう。

それが上の写真の右側でご紹介している、フランスはラギオール社のソムリエナイフです。 いろんなデザインと色の組み合わせ(自然の石や動物の角を材料にしている)がありますが、写真のものは日本が世界に誇る名ソムリエ Shinya Tasaki モデルです。 配色の赤と白は日の丸からきているのでしょうか、同色のレザーケースに入っていてあなたにぴったりの素敵なワイン小物です。 (広尾のエノテカなど高級ワインショップにおいてありますー 田崎さんのモデルが売ってるかどうかまでは知りませんが・・・)

この Laguiole 社はずいぶん古くから、ナイフ型の高級コルクスクリューを作っていて、左側の写真は19世紀後半のものです。 ご覧いただけば分かるように、動物の角を細工して両側から張り合わせていますが、当時のものはナイフが大きくて果物ナイフを用途としたものですが、現代のナイフはワインのシール切り用です。 以前にも書きましたが、現在のようなシールができたのは比較的最近のことなのです。

ナイフが小さくなった代わりというと変ですが、新しいものにはコルクを抜く時のレバーの支点となる金属部品が付きました。 昔のはストレートプルでしたから、力任せに抜かなければいけなかったのですが、このレバーメカニズムのおかげで、ワイン開栓の儀式も格段にスマートになったのです。
昔のものにも現代のものにも、ナイフの柄の部分にセミのトレードマークが彫られているのは変わっていません。

メカニズム分類的には、ポケットタイプのうちウェイターズスクリューと呼ばれるナイフ型のものです。 古いものはこの分類で間違いないのですが、現代のものはレバーメカニズムに入れるべきかもしれず、ちょっと悩むところです。

主題は左側のアンティークの方ですが、お値段は本物だと150ポンドくらいします。 (ニセものが多いので御用心です)

(1ポンドだいたい 175円です)


バックナンバー これまでの「今週のコルクスクリュー」が
こちらで見られます。