Corkscrew of the Week



今週はハンドルの材質が変わったやつをご紹介しましょう。 こうした変わった材質のハンドルが使われるのは、メカニズム的にはストレートプルがほとんどで、実用性よりは装飾性を重視したものが多いですね。
Corkscrew of the Week #022 (Mar. 11 2001)
フランス製 19世紀 後半

写真を真っ正面から撮ってしまったのでちょっと判りにくいかもしれませんが、オウムの顔から首の部分がデザインされたもので、特にくちばしはつややかで感じが出ています。 さすがに目だけはガラスを使っていますが、それ以外はナッツを彫っただけのある種芸術作品です。

材質はコローゾと呼ばれるナッツの一種(Corozo Nut)なのです。 かなり硬くて細工がし難そうなのですが、くちばしの部分のように表面を滑らかにして磨くと光沢がでるので、デザイン的に豊かな表現が可能という特徴があります。
フランス製であることはワームの形から見て明らかで(ポインテッドセンターワームと呼ばれるワームです) 、年代的には19世紀の後半であろうといわれています。

ストレートプルのメカニズムとは言え、実用性はまったく疑問です。 わたくし江口は、「どんなに古いコルクスクリューも使えなければ意味がない」という主義なのですが、これだけはコルクを抜くのに使う気になれません。 そんなことはないと思いますが、コルクより前にハンドルが抜けても困りますからね。

このコローゾナッツを使ったものとしては、フランスの農夫や修道僧の顔をデザインが多くありますがそちらはもっと芸術的な作品で、このオウムがもっともシンプルな作品です。 それでも手作りの逸品であるため、過去のオークションでも200ポンド以下で取り引きされたことはないというシロモノです。

(1ポンドだいたい 175円です)


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