Corkscrew of the Week


今週ご紹介するのはイギリス製のフレームタイプです。 コレクションの一点ずつの特徴を記述しておく時、「ワームの種類」と「ハンドルの材質・形状」の二つでだいたいコトは足りるのですが、これにはハンドルがないので、私は「なし」と記載してます。 実際はフレームの上の部分がハンドルをかねているのですが、その結果ユニークな形になっています。
Corkscrew of the Week #014 (Jan. 14 2001)
イギリス製 20世紀初め

このデザインは、英国の W.H.Plant という人が意匠登録をしているものです。 ビクトリア朝時代には英国としてはやや華美なデザイン(フランスのデザインの装飾性の高さとは比べるべくもありませんが・・)のものが多かったのですが、20世紀の初頭になると、エドワード朝のころの質実剛健デザインが復活するなど 、イギリスらしい(きわめて個人的な見解ですが)デザインのものが復権しました。 この製品もその時代のものです。

メカニズムとしては、アメリカのチノック(「コルクスクリューの種類」「フレーム」のページを参照してください)と同じようにワームを縄し続けることでコルクを引き上げるもので、現代の主流製品である ”Screw Pull” の原形と言えるメカニズムです。

ボトルの口に当たるところの丸いリングと、丸みを帯びたフレームにただワームが付いただけのシンプルな構造ですが、機能性の方もまずまずです。 もっとも、この時代のものですからワームの素材が良くなってはいますが、まだ Screw Pull のようにコルクを完全に抜くところまではいかず、最後は手で引き抜かなければいけませんし、抜いたコルクを外すのにも特に工夫はありません。 フレーム式としてはもっともシンプルなデザインと機能のものといえるでしょう。

実用性よりは、形の面白さでコレクションにバラエティーを加えるというのが人気の秘密でしょう。

そんなに古いものではないので、英国でなら 30〜50ポンド程度で購入できると思います。


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