Corkscrew of the Week


今週のコルクスクリュー第100週目は、先週に引き続き同じカテゴリーアイテムの一挙公開です。
最後ですから豪華に、トマソンとキングズ・コルクスクリューを出しちゃいましょう。

なお、今週のコルクスクリューはこの第100週をもちまして一旦お休みし、またいずれ新しい企画で再登場させる予定です。  数少ない読者の皆さん、ご愛読ありがとうございました。

Corkscrew of the Week #100 ( Nov 17 2002)
英国製 19世紀


アンティークコレクターの醍醐味はみんなが欲しがるようなアイテムを持っているゾというひそかな満足感ですよね。  アンティークコルクスクリューの大物アイテムは何といっても、英国のトマソンとキングスクリューでしょう。  

トマソンは Week58 で最初に紹介して、その後 Week74 では窓開きトマソンを、Week75ではオリジナルのトマソンをご紹介しましたね。  今週はオタカラシリーズの最初を飾った、バレルにぶどうのレリーフが付いたとマソンも一緒に再登場させました。

トマソンタイプと呼ばれているのは、1802年にこの製品の特許をとって製造販売を始めたエドワード・トマソン氏の名前から来ているわけですが、もともとは乗馬用ベルトのバックルや金ボタンを初めとする装飾的な金属加工業者だったので、コルクスクリューの世界でも金持ち用の高級品を作ったんですね。
この功績で、上流階級にもその価値が認められ、後に(1832年に)サーの称号も得ることになったっていうのがすごいですよねー。

この頃、上流階級の間で、ワインを(セラーマンないしバトラーが事前に抜いてしまうのでなくて)ホストがテーブルのところで抜くのがはやるようになっていました。  そこで、素人にも間違いなくコルクが抜ける道具としてこのトマソンが発明され、上流の人々の間で一躍人気商品となったということです。

両サイドにある二つが、キングズスクリュー "King's Screw" と呼ばれている文字通りアンティークコルクスクリューの王様です
  お金持ち用の高機能製品として(お金に糸目を付けずに)開発されたものとしては、キングズスクリューだって負けてはいません。
メカニズム的にはラックアンドピニオンと呼ばれるもので Week 5 で紹介しているロンドンラックと同じように、大きなハンドルを使ってワームをコルクに差し込んだあと、別に付いているちいさなハンドルをまわすと歯車が板歯車を沿って上がり、ワームを引き上げてコルクを抜くというものです。 

実用的なロンドンラックに比べると凝りに凝ったデザインが高級品の証でありまして、特に左側の4本柱のものは大変に貴重なアイテムで、オタカラシリーズにも登場しましたね。

ごく普通のトマソンタイプでも300-400ポンド、キングズスクリューは最低でも500ポンドはするシロモノです。  上の写真って、相当豪華な顔ぶれであることがお分かりいただけますよね。

(1ポンド=約190円)


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